「大型連窓サッシュを有した複合施設」 琵琶湖に流れ込む杣川中流の川岸に位置する事務所・賃貸住宅の複合施設。
敷地は、新規造成された地域にある。前面に川幅の広い杣川があり、その対岸に広がる田畑の先には山々が見渡せる等、眺望の良さが特徴として挙げられる。
敷地面積に対して必要な駐車台数が多く、建物形状に制約があったが、事務所と賃貸住宅という２つの用途を、２階と３階に分け、個別に階段を設けることで明快に区分した。これより、事務所の雰囲気づくり・事務所来客に対する分かりやすい動線と、住宅の独立性・プライバシー確保を生み出している。
室内からは、大型連窓サッシュにより、積極的に眺望を楽しめる構成とした。このサッシュにはLow-eガラスを用いることで遮熱性能を確保しつつ、片開き窓及び視界調整に適した縦型ブラインドを併設することで、採光・通風等の自然環境を自在に取り込める機能を持たせている。
外観は２階３階を同一のデザインとし、建物に一体感を持たせた。