「築100年の古民家改修設計」
築100年近い古民家の改修設計である。キッチン・リビング・ダイニングと水廻りの全面改修、及び和室の一部改修を行った。既設の天井を抜き、梁を見せ、床を300mm下げることによって改修部分に広がりのある天井高さを生んだ。玄関には新たにホールを設け回遊性を持たせた。また水廻りを集中させ、キッチン・勝手口との動線を短くし効率の良い配置とした。
玄関・ホールは既設の建具と壁を活かしつつ、漆喰壁の塗り替えと土間部分に御影石を新たに張った。新設壁は腰板・柱共、既設合せとし、統一感を持たせた。
リビング・ダイニングに既設の梁を化粧として見せ、廻り縁や巾木などと色を合わせた。壁は珪藻土塗りと自然素材のため趣きのある既設ともよく調和している。リビング横の和室には新たに掘コタツを設け、家族の集える場所とした。